おはようございます
さみーのなんのって。。。今日はほぼ冬の格好してます。
さて、ワタクシ以前つるおかランド・バンクという空き家NPOで理事長していました。
いい経験だったな。。。
このランド・バンク空き家問題をどう解消するかに取り組むNPOだったのですが、
空き家を利活用する、特に”住居”に関するさまざま問題・課題に向き合う機会がありました。
その時のオハナシです。4年前に参加した会議


この会議
ランド・バンクの理事長(当時)として参加してまいりました。
※本当は鈴木不動産株式会社あてに出席依頼が来ていたのですが、公益性が高い事業だったので、理事長として参加しちゃいました。
犯罪者が刑期を終えて出所した後、どのように生活をサポートするか。
そのネットワーク会議です。
参加されているグループのほとんどは、”暮らし”に携わる福祉関係の団体でした。
ワタクシはその”暮らし”の根幹たる”住”のサポート、なんですが・・・
この会議で議論されたのが賃貸物件の契約時
刑務所出所者というだけで断られることが多いんだそうです。
気持ちはわかります
実際、貸した三ヵ月後に再犯で退去というケースがありましたが、それ一件だけです。
(※お貸しした建物に被害が出るような犯罪ではありませんでした。念のため)
実は鶴岡市
福祉系のネットワークが充実していて、入居後も定期的にサポートしてくれます
だから、受刑者の方へのご紹介続けております。
なぜか
住居が決まらない=住むところが安定しないと、再び犯罪に手を染めるケースが多いから。
稼げるようになって、自分の部屋を借りる、じゃないんです。
安心できる住まいを先に準備することで、暮らしをやり直せるんです
ハウジングファーストというんですが、こちらの記事を是非。。。
で、
なんで元犯罪者を特別扱いするのか
犯罪は自己責任だろ
と言われそうです。
が、
犯罪=自己責任、で済ませてしまうのはあまりにも乱暴です。
親ガチャの記事でもかきましたが、貧困、親の虐待や暴力、先天的な精神疾患と、犯罪に手を染めてしまうのは、本人だけの責任ではないんです。
親ガチャ記事、かなりガチで書いたので是非
もちろん、苦しい状況でも犯罪に手を染めない人が圧倒的多数ですが、そこからこぼれ落ちた方々が、悔い改め普通の生活を送るための手助けをするのが、ワタクシにできる数少ない協力、なんです。
それに大事な視点が一つ
犯罪には必ず被害者が存在します。
被害者を増やさないという観点からも、再犯をいかに防ぐかは社会全体の問題なんです。
で、実際出所された方々とお会いしてみると、いたって普通のやり取りができる方が殆どです。会話もちゃんとできます。なので、社会福祉協議会の方や、市役所の担当の方から「○○さん本当に心を入れ替えたように規則正しい生活を送ってます~」なんて話を聞くと、本当にうれしくなります。(むしろ一般市民にもっとアレな方が・・・ゲフンゲフン)
もちろん、犯罪に手を染めてしまった方だけでなく、金銭的な理由、家庭の事情といったのっぴきならない理由で引っ越し先を探している方がいます。
そういった方のためのセーフティネットに、弊社物件登録しております。(空きがほとんどないんですが…)
登録に賛同いただける大家さんには、本当に感謝しかありません。
実はワタクシ、社会貢献っていう言葉(あとSDGS)、正直あんまり好きではありません。どちらも聞こえの良さから”免罪符”のように使われていますよね。
ワタクシ自身、今自分の置かれた環境を努力で掴み取ったなんて口が裂けても言えません。たまたま運が良かっただけです。だから、運が良かったことを少しでもほかの方に還元しないと罰が当たるなぁ・・・という思いで、これからも取り組みに参加してまいります。それがたまたま社会のためになっている。。。それもまた運がいいことだなぁ、としみじみ不動産業というおしごとの因果をかみしめております。





