久々読書レビュー『パチンコ(上下) 』ミン・ジン・リー著

6月にはいって本気出しすぎですよ

太陽さん・・・

仕事もヒマひと段落したので、読書がはかどります。やっぱり殺伐とした気持ちでは読書に励むのは厳しいですからね・・・

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仕事中に読んでるわけではありませんからね・・・一応

超久々のような気がしますが今回取り上げるのは『パチンコ』(ミン・ジン・リー著)

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どんな話かといいますと…

上巻あらすじ

日本に併合された朝鮮半島、釜山沖の影島。下宿屋を営む夫婦の娘として生まれたキム・ソンジャが出会ったのは、日本との貿易を生業とするハンスという男だった。見知らぬ都会の匂いのするハンスと恋に落ち、やがて身ごもったソンジャは、ハンスには日本に妻子がいることを知らされる。許されぬ妊娠を恥じ、苦悩するソンジャに手を差し伸べたのは若き牧師イサク。彼はソンジャの子を自分の子として育てると誓い、ソンジャとともに兄が住む大阪の鶴橋に渡ることになった…一九一〇年の朝鮮半島で幕を開け、大阪へ、そして横浜へ―。小説というものの圧倒的な力をあらためて悟らせてくれる壮大な物語。構想から三十年、世界中の読者を感動させ、アメリカ最大の文学賞・全米図書賞最終候補作となった韓国系アメリカ人作家の渾身の大作。

下巻あらすじ

劣悪な環境のなかで兄嫁とともに戦中の大阪を生き抜き、二人の息子を育てあげたソンジャ。そこへハンスが姿をあらわした。日本の裏社会で大きな存在感をもつハンスは、いまもソンジャへの恋慕の念を抱いており、これまでもひそかにソンジャ一家を助けていたという。だが、早稲田大学の学生となったソンジャの長男ノアが、自分の実の父親がハンスだったと知ったとき、悲劇は起きる―戦争から復興してゆく日本社会で、まるでパチンコの玉のように運命に翻弄されるソンジャと息子たち、そして孫たち。東京、横浜、長野、ニューヨーク―変転する物語は、さまざまな愛と憎しみと悲しみをはらみつつ、読む者を万感こもるフィナーレへと運んでゆく。巻措くあたわざる物語の力を駆使して、国家と歴史に押し流されまいとする人間の尊厳を謳う大作、ここに完結。

平たく言うと日本併合下の朝鮮からはじまり、戦争という激流に翻弄されながらもたくましく生き抜く主人公ソンジャ一家の一代記ものです

上巻は涙なしには読めませんでした。。。ただ、下巻は「ここなくして、他を掘り下げたほうがいいのでは…」というエピソードがあり、若干勢いがそがれてしまった感はありましたが、在日コリアンのパチンコによる社会的な成功、その裏に隠された苦悩、葛藤、そして・・・と、飽きることなく一気読みでした。

コリアンの作家の本だから、どうせ日本が極端にあしざまに書かれているわけでもありません。

そういった思想による食わず嫌いで読まないのは、とんでもなく大損だと思います。それくらい、面白いです。

作中(下巻の終盤)にも出てきますが、すべての日本人が善良で規律正しいわけでは無いのが当然である(とにかく日本マンセーの気持ち悪い雑誌や番組もありますけど)ように、良い在日コリアンも悪い在日コリアンもいます。

違法に生活保護うけるフリーライダーばかりというネガティブかつ極端な悪い例が全体ではない、まっとうに、一所懸命に生きる在日コリアンが圧倒的大多数なのだという当たり前なことに『パチンコ』は気づかせてくれます。

上下巻組ですが、あっという間に読み終えます。ぜひご一読を。

一族のサーガものは、個人的には好きな方で、『100年の孤独』(ガルシアマルケス著)やら、『人間の絆』(サマセットモーム著)『アブサロム・アブサロム!』(フォークナー著)やら読みました。だいぶ記憶があやふやですが。。。こいつらも読み直そうかしらん。

※取り上げようと思っている本、実はいっぱいあるのですが、ワタクシの読解力のなさが災いし、なかなか取り掛かれておりません。今後も超絶不定期でレビューしてまいりますのでお楽しみに

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