【2025年5月単行本刊行】文春の『踊りつかれて』は名作【週刊誌連載は2024年8月完結済】

皆様ご機嫌麗しゅう・・・

今日は夕方集まりがあるのです。

今週刊文春で連載されている、塩田武士氏の『踊りつかれて』

匿名性の高いWEB、まぁSNSに対する問題提起としてすごく面白い小説です。

あらすじは(連載中なので未完です 2024年8月に連載は完結)これによって社会的に抹殺され、自ら命を絶った芸人と、行方不明になったアイドル。

そういうによるネットリンチに対して、ハンドルネーム『枯れ葉』を名乗る人物は、ことさら悪質な書き込みに対して、数十人分の個人情報の全開示でリベンジします。

その後『枯れ葉』や情報開示された人間はどうなるか・・・は連載を読んでほしいのですが

踊りつかれて電子版ページ ※有料なので会員にならないと全文読めません。。

毎週楽しみにしてます。ぐいぐい来ますね。やはり文春で連載する小説はおもろい。

で、若干ネタバレ含みながら、ちょっと言いたいことを、つらつらと。

この小説で、『枯れ葉』氏は、匿名であることをいいことに、犯罪を犯したわけでもない相手に私刑をくわえる連中のことを『安全圏からのスナイパー』と表現しています。

日本だけでなく、匿名を利用して、悪しざまに言うという腐った風潮ををみると、『踊りつかれて』作中に出てくる

「人類はSNSを使いこなすほど賢くはない」

というセリフが、正鵠を得ていると思わざるを得ません。

匿名だから書ける=相手に何を言ってもいいではありません。

ワタクシもボロクソに言われれば腹が立つし悲しくもなります。

○○はクソだとか、××は最低だとか思うのは当然自由です。

△▲をぶっ〇してやりたいと思うのも、自由です。

思うのと実行に移すのとは、大きな大きな断絶があります。

安全圏からのスナイパーは、いつか安全圏からのスナイパーから撃たれることになりかねません。

自分が撃たれたくないなら人に銃を向けるな。レイモンド・チャンドラーの小説の有名な一説。

これが意訳され、

『撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ』

となり、多くの他の作品で引用されています。

こんなところに書いてもそういうことを平気で書くような輩は読まないでしょうけど。

一番は、ワタクシ自身がやらないために自戒の念を込めて。

今日は自分と友人にとって嫌なことがあったので、ここまでCyaoノシ

2025年5月1日加筆

この『踊りつかれて』が単行本となって発刊されます

踊りつかれて 文藝春秋ページ

あらすじ引用します

誰かが死ななきゃ分かんないの?

〈あらすじ〉
 首相暗殺テロが相次いだあの頃、インターネット上にももう一つの爆弾が落とされていた。ブログに突如書き込まれた【宣戦布告】。そこでは、SNSで誹謗中傷をくり返す人々の名前や年齢、住所、職場、学校……あらゆる個人情報が晒された。
 ひっそりと、音を立てずに爆発したその爆弾は時を経るごとに威力を増し、やがて83人の人生を次々と壊していった。
 言葉が異次元の暴力になるこの時代。不倫を報じられ、SNSで苛烈な誹謗中傷にあったお笑い芸人・天童ショージは自ら死を選んだ。ほんの少し時を遡れば、伝説の歌姫・奥田美月は週刊誌のデタラメに踊らされ、人前から姿を消した。
 彼らを追いつめたもの、それは――。

大型連休のおともに、是非。

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