不動産屋がやるブックレビュー アラン『幸福論』 連載4回目

最近じわじわ学生さんからのお問い合わせが増えてきております。

2022年4月から入居の方々、一度お問い合わせくださいませ♪

こちらも学生さんのために頑張りますので、一つ良しなに。

さて、ナツノアツサニモマケズ更新しております(若干負けそうですが)『幸福論』ブックレビュー

連載4回目でございます。

第4回目は

7.神託の終わり
8.想像力について

をレビューです。

7.神託の終わり

アランという人は占いやこの章の主題である神託を、とにかく嫌ってます。(25が『予言』なんですが、そこでもボロクソです)

従軍中、戦場でアランは手相を見るのが得意な砲手(木こりが本業)と一緒になるのですが、アラン自身は手の筋を見せたことがなかったそうですから、筋金入りですね。

自分は占ってもらわなかったにもかかわらず、他人に対しての予言や神託の内容が実際に起こったかどうかを探すこと自体が、面白いことだったとアランは書いています。

それだけ、未来について言われたことって記憶に残ってしまうということですね。。。

未来について何か言われてしまうと(悪いことであればなおさら)不安や恐れを呼び起こします。

この不安・恐れは病気に付け加わってそれを悪化させる新たな病気でもあるんです

なので、病気であることを告げられるということは、病気が二倍になるのと同じなんだそうです。

まさに『病は気から』

眠れないときは病気だなんだという人は、眠るのに適した状態じゃないだけ

胃の病気を心配する人は、消化に適した状態じゃないだけ

現代医学全否定で草生えますね。

でも、実際病名を言われると恐怖や不安で悪化するという理論、当たっているように思いませんか?ワタクシも何でもかんでも病名をつければいいってわけでは無いと思います

さらにアラン流の良い医者というのは、具合はどうか聞きはするけど返事もろくに聞かない医者で、悪い医者は、とにかく患者の病気のことをよく聞く医者(患者に好かれちゃうんですよね・・・)、ということになるようです。

じゃあどうすればよいのかというと

運動です。

健康のためには健康の真似をする、つまり運動がベスト

やはり筋トレか・・・

筋肉は裏切らないですよ・・・(迫真)

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ワタクシの愛読書

8.想像力について

人の痛い怪我の話を聞かされて、自分が同じ目になった気になることってありませんか?紙で手を切った話とか聞くと、いろんなところがヒュってなります。

なぜか?
それは人は、他人の不幸に耐えうる力を持っていないから(BYアラン)※頭の皮膚を縫う手術を行う際も、気付け用のラム酒をあおるのはほとんど付添人なんだそうです

それは、想像力は思考を持たないので、思考をもって打ち克つことができないからだとアランはいいます。目の前の出来事のまえでは、いくら理屈をつけてもどうもこうもならんというわけです。

なぜこんなことが起こるのか?

それは、人間は目の前にいたり、情念や感情を表すだけでお互い大きな影響与えてしまうものだからです。

生々しい傷を見てしまえば、痛みや出来事を想像してしまうし、それは恐怖を呼び起こします。テレビでワイプで映るの芸能人の表情が、視聴者に影響与えるのに似てますね。

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ワイプの一例   やっと議員になったんです!!

この想像力の影響は、まずは身体にあわられます。

足元がおぼつかない高所に来てめまいを覚えたり、手が汗でびっしょりした経験、誰にでもあると思います。※ワタクシも高いところに行くとめっちゃ手汗出ます。

逆に魂は同情を骨惜しみするもののように思えるそうですよ。むしろ身体のほうが高尚で、観念によって苦しみ、行動によって癒される・・・

別の著書でアランは
「想像力とは単に精神の持つ静観的な力などではなく、身体の混乱と同時に精神の中に入ってくる誤謬と無秩序のことを言うのである」

と述べています。

でも想像力のもたらす混乱の名残が思考を美しくするんだそうですよ。

この考え方、好きだなぁ。この章はなかなか解釈が難しく、再読したうえに色々調べるという、本業そっちのけで完成させております。。。

・・・

・・・

こ、今回はオチなくオシマイです(汗)

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