人生とはバランス・・・ちょいちょい不動産ネタが入るニコマコス倫理学 後編

暑いけど、7月だから仕方ない感が出てます(ワタクシ調べ)

『ニコマコス倫理学』後編です

前編はこちら

ガッツリアクセス数が激減する奇跡のレビューコーナー開催じゃ!


まずはこれをごらんください

理性と欲望のチャート

で、ダイエット中に甘いものの誘惑を受けた時を想像いただけますか?

ほとんどの人は、②と③で戦うことになると思います。

そして③になる方が圧倒的に多いのでは…

※だいたい①のように、葛藤すらしないなんて人いますかね?

こういう葛藤で②が勝利する経験をすこしずつ繰り返すことで徳が積まれ①に近づくとアリストテレスは考えたわけです。

そうして徳をみにつけ、どちらか極端によることなくバランスが取れた状態が

中庸

です。

どんなことでも、やりすれば毒ですからね。。。

※不動産投資で、まずやらなければ始まらない!!みたいなセミナーに騙されて知識なしで突っ込んでいくのは中庸とは言えません。行き過ぎた勇気、”蛮勇”です。皆様お気を付けを。

で、アリストテレスは 「孤独を愛するのは野獣か神である」という言葉を残してます

人間は社会で繋がりをもって生きていく存在なのです。

そんな社会的つながりの中で必要な徳が

友愛

です。

この友愛には

  1. 相手が役に立つから・・・有用的友愛
  2. この人といると楽しい・・・快楽的友愛
  3. 人柄が好きだから・・・人柄に基づく友愛

の三種類があり、

人柄に基づくものがベストなわけです。ただ、1と2つは必ずしも否定されるものではありません。

3の中に1と2は含まれていると考えられます。

この友愛での繋がりがあれば、正義は不要とアリストテレスは考えております。

例えば、

隣地の境界問題も、土地所有者同士が友愛でつながっていれば、揉めることはないわけです。

※不動産屋目線で考えると、第三者に所有が移った時のことを想定し、友愛がある間に境界について取り決め書(所有権が移った際もその取り決めは有効の一文をいれたやつ)を早急に作成したいところですが・・・

で、この友愛でつながる人が友人、なわけですが、そう簡単に友愛できるほど甘くありません。

1メディノムス(52リットル!!)の塩を食べないと、そんな関係にはなれない(多くの食事=会話が必要)みたいです。

ロシアにも、親しくなるには1プード(約16キロ)の塩を食べろということわざがあるので、食事=会話って大事ですね。。。

で、この話題の中で、嫉妬について面白い表現がありまので、最後にご紹介します

嫉妬とは、他者の善を悲しむことである

・・・

・・・

ワタクシも思い当たるフシだらけで、この言葉にこめかみ撃ち抜かれましたよ。。。

※この番組を文字起こししているサイトがありました(すげーな・・・)最後にリンク張っておきますので、どんな番組だったかかご興味ある方は是非ご一読くださいませ。

100分de名著 アリストテレス“ニコマコス倫理学

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