おはようございます
すごいテーマですね。・。。
さて。
不動産の価値は、接道で9割決まります。
なぜなら
建築基準法上の道路(原則幅員4m以上)に2m以上接道する
という接道条件を満たさなければ、その土地には建物が建てられませんから。
どんなに大きな土地でも、満たしてなければ価値のない空き地。。。税金ばかりかかる不良債権という訳です。
接している道路の道幅がどのくらいあるかももちろん重要です。世の中には接道義務を果たす道路でも、激せまなものもあります。
2項道路や既存道路と言われるものです。
その場合、セットバックと言って、敷地の一部を道路に提供する必要が出てきます。
だから、6m(最低でも4m)の道幅の道路にそれなりの接面がある土地じゃないと価値がダダ下がりになっちゃうわけです。
これ、テストに出ますから皆さん覚えておいてください。
これを踏まえてここからが本題です
とあるお客様から、相談を受けました。※場所の特定ができないような表記にしております
話しをうかがうと、大きい土地の一部だけ分筆して販売してほしいとの打診です。
その分割希望がこんな感じだったんです

・・・言いたいことわかるかと思います
この土地の赤丸部分は、土地の一番おいしいところです。
一番大事な大きな道路との接道部分だけを売り渡すのは、▲の形に切ったスイカの頂点部分だけ相手に上げるのと同じです。
もちろんワタクシはやめたほうがいいと断言しました。
土地の中でもとりわけ価値の高いところは、誰でも欲しい・・・
で、この話不謹慎に思うかもしれませんが、ロシア停戦条件のウクライナ領土の割譲につながるんですよ。。。
ロシア・ウクライナ間の戦争、和平案として、ロシア軍が制圧している地域の割譲を提案し、プーチン大統領もそれを了承しております。
で、実際の制圧地域略図がコチラ

※読売新聞より引用
・・・これを見て何か思いませんか?
そうです、海岸沿い(クリミア半島は2014年ロシアに併合)がロシア領になっちゃうんです。
割譲を求められる土地ともともとのロシア領で囲われたアゾフ海(今しがた知った)は、とても重要な海域で。。。
現代のアゾフ海は、ロシアとウクライナの双方にとって戦略的に極めて重要な海域です。特に、ケルチ海峡を経由して黒海に出る航路は、アゾフ海沿岸の港湾都市にとって生命線です。ウクライナにとっては、マリウポリやベルジャンシクといった港湾が鉄鋼・穀物輸出の拠点となっていました。一方、ロシアにとっても、ロストフ・ナ・ドヌーをはじめとするドン川流域の都市とアゾフ海の結びつきは経済的・軍事的に重要です。
2003年、ロシアとウクライナはアゾフ海を「内海」として両国が共同利用することに合意しましたが、これは潜在的な摩擦の火種を残しました。2014年にロシアがクリミア半島を併合すると、ケルチ海峡の支配権を事実上掌握し、アゾフ海におけるロシアの影響力は格段に増しました。2018年にはロシアがケルチ海峡に巨大な橋(クリミア大橋)を建設し、交通の利便性を高めると同時に、軍事的な監視能力も強化しました。
さらに2022年のロシアによるウクライナ全面侵攻では、アゾフ海沿岸の都市マリウポリが激しい戦闘の舞台となり、最終的にロシア軍が制圧しました。これにより、アゾフ海はほぼ全域がロシアの実効支配下に置かれるに至り、ウクライナの海へのアクセスは大きく制約されました。アゾフ海の帰属問題は、現在の国際政治においても深刻な対立要因となっています。
参考:アゾフ海
この割譲案、到底認められないというのが世論・各国の論調です。もちろんできればそうならないでほしいとワタクシもねがっておりますが・・・
戦況が優勢なロシア側が譲歩する必要などないわけですから、ウクライナ側というか西側は窮地に立たされている、というのが現状です。
以前の記事でも触れましたが、作家 中村文則さんが話していた
「今のロシア・ウクライナの戦争について、日本は『ロシアが悪い』の善悪二元論で終始しているが、諸外国の作家と話していると皆異口同音に『ロシアが悪いのは間違いないが、NATOと欧米もたいがいだ。そして一番の被害者がウクライナだ』という」
この事実を忘れてはならないんですよ。
この世界って、野球の硬式ボールのようなものだと思います。
硬式ボールって表面は平らで(縫い目はありますが)一帯のように見えますが、中身は芯の上に糸をぐるぐる巻きにしたものでできてる。
この世の中も地球は一つ、のように見えますが、中身は様々な思惑ものが絡み合ってできている。
でも、その思惑一つ一つは単純だから質が悪い。。。
・・・こういうことを考えがちなのは、今年が戦後80年の節目だからかしらん。。。
では、休み明け早々ですが明日は定休日ですので。。。また木曜日