原作と映像化と新築と。

皆様ご機嫌麗しゅう・・・

月曜日ですね。。。

さて先日、ドラマ原作漫画の作家さんが、自ら命を絶つという痛ましい事件がありました。

ワタクシ原作の漫画もドラマも観ていなかったのでドラマの出来に対しては何も言えません。

ただ、作家さんにとって自分の作品は我が子同然なんですってね。。。

もし仮にワタクシの子供が換骨奪胎されたら・・・と思うと、いたたまれない気持ちになりました。

亡くなられた原作者さん、出演なさっていた俳優さん、(脚本家があんなことをインスタに上げなければ、少なくとも原作者が命を絶つことはなかったのにな)

何の罪もない人たちが傷つくという、非常に後味の悪いニュースでした。

で、年末録り溜めしていた『自転しながら公転する』のドラマ観たんです。

最初の感想「あれ?こんな話だったっけ・・・?!?!??!?」

大筋はあってるんです。親の介護のために東京の仕事を辞めて地元の茨城に帰ってくるとか、恋人との出会いとか。。。

でも、何か決定的に足りないような気がする・・・

とはいえワタクシ、読んだ本をそこまでしっかり暗記しているわけではないので、かってに思い込んだるだけかなと思いましたが、あまりに気になったんで原作を再読したんです。

・・・

やっぱりぜんぜんちゃうやんけ!

・・・ドラマ版だと主人公の恋愛がどうなるのか!?!?が90パーの印象ですが、原作ではもっとたくさんの問題が複雑に絡まってます。

親の介護離職、生まれた家庭環境、セクハラ、モラハラ、世代間での価値観の違い、ワーキングプア、学歴、恋愛、結婚、そして幸せ・・・

何の悩みも、不安もなく生きているなんて人はいないですよ

・・・みんなさ

大なり小なり悩みを抱えながら自転してるんですよ。惑星のように。

自転しているそれぞれの人たちがぐるぐる回ってるのが世界なんですよ。

そんな世界の中で、うっかり生まれるの副産物が「幸せ」なんだよ。。。

ただただ恋愛が成就するかどうか、が幸せのすべてじゃないんだよ!

・・・と強く言いたい。

※演者の皆様はとてもよかったです。特に藤原季節、何とも言えない透明な感じが良かった。

まぁ、恋愛がすべて…という気持ちが理解できないわけではありませんが・・・

主人公の恋人が終盤にふと漏らした「幸せ原理主義かよ」というセリフ、これが身に沁みますね。そしてあんな形のドラマ化を、山本文緒さんがご存命だったら許可しただろうか…と考えてしまいました。

※山本文緒さんは2021年にすい臓がんでお亡くなりになっております。

原作から着地点が大幅にずれる、というのは、建物でも少なくありません。

初めはあれもこれも、と設備てんこ盛りにしたくなるところですが、予算の関係であれもこれも削られる・・・

物価人件費高騰の折、ああ無情です。。。

ただ、原作者はあくまでも、建て主様ですからね。ハウスメーカーや工務店さんはあくまでも脚本家です。良い家を建てるためには、よい原作者が必要です。

もし換骨奪胎されそうになったら、、、ワタクシに一度ご相談ください。

最後に、志半ばで命を絶たれた芦原妃名子さんに、勝手ながら哀悼の意を評して終わりたいと思います。

こういうニュースは、二度と見たくありませんね。

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